当事者・家族ブログ

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会社に行けなくなった

みち

双極性障害の精神保健福祉士

精神障害 / 当事者,保護者・家族など

2011年3月10日木曜日。東日本大震災の前日。

私はうつ病になった。

当時、私は東京のIT企業に勤めており、入社して3年目を迎えようとしていた。
会社は忙しく、定時を過ぎるのは当たり前だったが、業界の中では割と待遇の良い会社だったように思う。

しかし、私にはついていくのが難しかった。
徐々に体調は悪化し、半年前頃から、胸が苦しく嘔吐することが度々あった。
土日は一日中寝ていた。
この時には、既に双極性障害の症状が出ていたようだ。

その日もいつも通り定時を過ぎ、人が少なくなってきた頃だった。
突如、私は急激な無力感に襲われた。
「頭がおかしくなった。明日は会社に行けない。もう、何もできない。僕は終わってしまった。」
大量に涙が出てきた。

その後の事はあまり覚えていない。
電車に飛び込もうか迷った気がする…

夜、母に電話した。ろれつが回っておらず、あまり聞き取れなかったそうだ。
「とりあえず、朝になるのを待とう」と言われた。死ぬのか迷ったが、朝まで待った。

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